2014/02/02

言語の効率性

観光地や空港など外国人が集まるような場所では、アナウンスが日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語と、複数の言語で流れるのを聞いたことがある人は多いだろう。注意して聞いていると、言語によってアナウンスの流れる時間の長さが違うことに気付く。

例えば以下のセンテンスを比較をしてみる。

日本語
彼は来るのか来ないのか(カレハクルノカコナイノカ)
※()内は発音を表す。

英語
whether he comes or not(ウェザーヒーカムズオアノット)

中国語
他来不来(タライプライ)


中国語が一番短い。ここまで長さが違うとは衝撃的だ。最近中国語を習い始めて、常々感じていたことでもある。当然、言葉の内容によっては、長さに差が無かったり逆転することはあるが、総体的にみると中国語が短い傾向がある。


■長さの違いが与える影響とは?(予想)
ここで、コンピュータのチューニング(計算能力を向上させる方法)を考えてみる。チューニングするには様々なアプローチがあるが、その1つに、データのサイズを小さくする方法ががある。そうすることで、コンピュータ内の回路を流れるデータ量が減り、結果、単位時間内の計算量を増やすことができるというものだ。

これを人間の脳で考えてみると、1つの情報をより短い単語で表現できれば、何かを考えたりするスピードが上がると考えられる。その観点では、同じIQの日本人と中国人がそれぞれの母国語で何かを考えた場合、そのスピードは中国人のほうが早いのかもしれない。(人間の脳のなかで言葉を扱っているのは言語野と言われる一部分であることを考慮する必要はあるが。)