国家戦略特区の話題がちらほら出てきているので、
昔から気になっていたことを。。。
終身雇用と過重労働はコインの裏表の関係にあって、
構造的に切り離せないんじゃないかという話です。
1.仕事の量について
仕事の量は、時期によって多かったり少なかったりと波がある。
つまり、レストランならお昼時に忙しかったり、スキー場なら冬に忙しくなる。
東京オリンピック開催決定によって、これから2020年まで忙しくなる
業界があったりする。波があるとは、そういうことです。
2.欧米の雇用形態
欧米では、仕事の量に対して、従業員の数を増やしたり
減らしたりすることが、比較的、容易に行われています。
解雇されやすいことが取り上げられることが多いですが、
その分、採用もされやすいということです。そして、このことは、
資源配分の観点からは、とても合理的に思えます。
3.日本の雇用形態
一方で、日本では、仕事の量が増えても、
簡単には従業員の数を増やしません。
これは、終身雇用という足枷のためです。
従業員を増やしてしまうと、暇になった時に誰かを
解雇しなければならなくなるためです。
つまり、
終身雇用を守る
⇒ 従業員を容易に採用できない
⇒ 仕事が増えても、既存の従業員で仕事を消化する
⇒ 過重労働
ということで、過重労働は、終身雇用の副産物で、
日本の雇用における構造的な問題だと思われます。
国家戦略特区で、この問題が、どのように
扱われるのか、個人的に気になる部分です。